メーカーとは?

営業
メーカー
サムネイル

就活生のみなさんが一度は興味を持ち調べるほど人気のあるのがメーカーです。
メーカーは日本のGDPの2割を占める基幹産業です。国内産業の中でも最大級の市場規模です。

私たちの日々の生活には様々な製品が溢れています。この記事を読むために使っているスマートフォンやパソコン、食品や自動車など我々の生活になくてはならないもの(製品)を製造しているのがメーカーです。製品が身近なためメーカーのイメージはつきやすいかもしれません。しかしながら実は消費者から見える部分はほんの一部です。本記事はメーカーとは何か?という疑問を解決する記事になっております。

メーカー 分類方法

メーカーは、大きく3種類に分類することができます。

素材メーカー

製品の原材料を製造している企業です。製品の元となり、BtoB企業が多く製造業の根幹を支えております。

組立、加工メーカー

素材メーカーから原料を仕入れ組立、加工して製品にする企業です。自動車や食品メーカーなどのBtoC企業が多く、就活生の皆さんの持っているメーカーのイメージは自分が携わった仕事の成果を目に見える形で実感できるのが特徴です。

自社生産・加工メーカー

素材の開発から加工まですべて一貫して自社で行う企業です。

メーカー 主な業種と最近の動向

メーカーと一言で言っても様々な業種があります。ここでは主な業態の特徴と最近の動向を新型コロナウイルスの影響を含めまとめております。

自動車メーカー

ガソリン車1台に使用される部品は3万点以上になります。多くの部品メーカー(素材メーカー)が完成車メーカー(組立メーカー)を支える構造となっております。最近の動向として2020年度の新車の販売台数は約7%前年度より減少しています。これは新型コロナウイルスの影響による外出自粛、半導体不足のため供給不足のため起きており厳しい環境に置かれております。
またガソリン車から次世代技術(電気自動車)への方向転換期を迫られており今後激しい変化が予測されます。

紙、パルプメーカー

紙を作るペーパーレスという言葉に著されているように、本業の紙事業からの転換を迫られております。特に新型コロナウイルスの影響により事務作業のデジタル化の動きが加速されペーパーレスに拍車がかかっています。一方生活必需品であるトイレットペーパーやペーパータオルの需要は堅調です。脱プラスチックの動きも追い風になっており、紙ストロー等新たな需要が生まれております。

繊維メーカー

合成繊維や天然繊維の開発や製造をするメーカーです。
国内での繊維製造は低下傾向にあります。繊維メーカーは高機能繊維や産業用繊維の開発や製造へと方向転換を迫られています。
自動車のタイヤ補強材や、消防服、建築補強材料などに使用されています。
今後は、衣食住の衣だけではない他の領域を支えていく役割を担っています。

化学メーカー

化学メーカーとは、原料から中間財を作る途中で、化学反応の工程がある製品を作り出す会社です。化学反応を使って中間財や最終製品を作り出します。
化学メーカーは3種類に分類されます。
総合化学メーカー、誘導品メーカー、電子材料メーカーです。
総合化学メーカーは原料の調達から、最終製品の開発までをすべて一貫して行っているところです。
誘導品メーカーは原料の調達から、中間財までを製造し、中間財を別のメーカーに販売しています。
電子材料メーカーは、半導体などの電子部品を製造しています。製造した電子部品を電子機器メーカーに販売しています。
日常会話に欠かせない最終製品や中間財などを製造するため、安定している企業がおおいです。

電子部品メーカー

電子機器に搭載される部品を製造するメーカーです。高速通信規格(5G) 向けの部品需要や電気自動車需要拡大など電子部品が求められる状況であり、追い風となっております。しかしながら半導体不足がより深刻になれば電子部品の生産自体が難しくなる可能性があります。

工作機械メーカー

自動車や航空機などの金属品部品を加工するための機械を製造するメーカーです。新型コロナウイルス後は中国向け受注回復が見込まれることに加え新技術を使用した製品需要(電気自動車や5G等)が追い風となる見込みです。

ガラスメーカー

窓ガラスなどの建築用のガラスや太陽光発電用のガラスを製造するメーカーです。新型コロナウイルスの影響で落ち込んだ建築用のガラスの需要が回復傾向にあります。ガラス関連部材の高機能品を開発を進める傾向にあります。

飲料メーカー

清涼飲料(アルコール分1%未満)やアルコール飲料を製造するメーカーです。新型コロナウイルスの影響で清涼飲料は自動販売機の売上が激減、アルコール飲料は業務用の需要が激減と非常に厳しい環境に置かれている。

※ 参考  日経業界地図 2022年版

メーカー 主な職種

営業

自社製品を顧客へ提案・販売する職種です。特に文系の新卒入社後の初期配置が営業となるパターンが非常に多いです。メーカー営業は主にBtoB営業(対法人の営業)の場合が多いです。BtoB営業の主な種類は「新規営業」「ルート営業」の2つです。「新規営業」はその名の通り、まだ顧客となっていない企業へアプローチします。「ルート営業」の場合すでに関係性がある顧客への営業となるため、一般的に新規営業より負担が軽いとされています。
営業はビジネスの基本となります。基本がゆえに様々な営業スタイルがあります。電話をかけアポイントをとり資料を元に提案する、こんなイメージをお持ちでないでしょうか。もちろんそのイメージは間違っていませんが、営業の一部分に過ぎません。例えばBtoBの素材メーカーであれば、少数のチームでアジアや欧州の大規模市場を開拓し、パートナー企業とともに商品の使い方から考えていくというように業界によって営業の方法や魅力は異なります。

マーケティング

マーケティングというと、消費財メーカーを思い浮かべる人が多いかもしれません。「マーケティングとは顧客の創造である」という有名な言葉に表されているように、非常に広い概念であり、決して消費財メーカーに行かなければマーケティングに関して学べないかというとそういうわけではありません。
早い段階からマーケティングに関する仕事に携わることができる企業は「実践を通じて学ぶ」ことが得意な人に向いているし、マーケティングの仕事に携わるまで時間がかかる企業は「じっくり時間をかけ成長したい」人に向いていると考えられます。

生産管理

製品の生産を管理する職種です。原料100から商品100を作るために派手さはありませんが、チームワーク、毎日の努力の積み上げで結果を出す職種です。現状の問題とニーズを捉え、従来の常識にとらわれないコスト削減、生産性向上を追い求めます。

製造

実際に製造工場などの現場で製造に携わる職種です。

資材調達

製品を作るために欠かせない素材や材料を、調達する職種です。

研究開発、商品開発

新たに製品を生み出したり既存の製品を改良する職種です。

まとめ

メーカーの仕事に興味を持って頂けましたでしょうか。日本の根幹を支えている製造業にぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

ビジ部