商社とは何か?就活生が知っておきたい仕事の話

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商社
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「収入が良さそう」「大きな仕事が出来そう」
などのイメージもあり、商社は就活生に人気の高い商社です。
しかし商社がどんな会社かと聞かれると、なんでもやっている会社という漠然としたイメージしかわかない方もいるかもしれません。

今回はそんな「商社とは何なのか?」という素朴な疑問について、会社の事業内容な仕事内容を分かりやすく解説していきたいと思います。

商社とはどんな会社なのか?会社の種類を知ろう

一般的に「商社」と呼ばれている会社も実は大きく分けると2つの種類に分かれます。
この2つの会社には違いがあるのかを知っておかないと、せっかく入社できたのに「思っていたのと違った」ということになりかねません。

まずは基本となる「商社とは何なのか?」についてみていくことにしましょう。

商社とはとても大きな何でも屋さん

商社という言葉を辞書で引いてみると
輸出入貿易を業務の中心にした商業を営む会社  ー辞典・百科事典の検索サービス – Weblio辞書より 参考URL:https://www.weblio.jp/content/%E5%95%86%E7%A4%BEー
と出てきます。

商社とは商事会社を略した言葉で、大きな何でも屋さんに例えられることもあります。
扱っているものは会社ごとに違いますが、国内外から様々なものを集めて販売してる卸売業を生業とする会社のことを「商社」と呼んでいます。
また企業同士の仲介をして商品を販売しているので、普通の問屋さんと違って基本的には在庫を持たないコーディネーターの役割も果たしています。

商社の種類①総合商社とは

商社とは大きく分けると「総合商社」と「専門商社」の2つに分類することが出来ます。

まずひとつ目の「総合商社」とは、原材料や商品、エネルギーなどを商材として取り扱っています。
取り扱っている商品は文房具から車、石油、水、食料などとても幅が広く、お客様の要望に応えてあらゆるものを商材としています。
国内外の広い市場の中で多くの情報と豊富な資金を使って、様々なモノをやり取りすることで利益を得ています。

総合商社の場合は売り手と買い手の間に入るだけでなく、自社で商品や商材を開発する会社もあるため、本当に幅の広い仕事ができるのが特徴です。
事業規模が大きいため売り上げも非常に高く、高収入が見込めることや海外での活躍のチャンスが狙えるのも総合商社の仕事の魅力。
キャリアアップやスキルアップを狙うなら総合商社はとてもおすすめです。

商社の種類②専門商社とは

「総合商社」に対してもう一方の「専門商社」とは、特定の商品や分野に特化して商売を行っている商社のことを指しています。

総合商社と比べると取り扱っている商品の幅や数は圧倒的に少ないです。
しかし、ひとつの分野に特化して商売を行っている分だけその分野での情報網は広く、独自のネットワークを使って総合商社ではできない取引が出来るのも魅力のひとつ。
特に食品や医療業界では売り上げに関しても顧客からの信頼度に関しても総合商社と比べて高い傾向がみうけられます。

ひとつの業界にしっかり腰を据えて仕事をしていきたいと思っている方には総合商社より専門商社の方が絶対におすすめ。

みんなが知っている有名な総合商社とは

商社と呼ばれる会社にも小さな会社からみんなが知っているような大きな会社まで様々な会社があります。
日本人の多くの人が名前を知っているような商社とはどんな会社なのでしょうか?

ここで就活生にも人気の有名な総合商社を3社ご紹介していきます。

有名総合商社①三菱商事株式会社

三菱商事株式会社は、千代田区丸の内に本社を構える日本の総合商社の代表格といえる会社のひとつです。
1954年(設立1950年)創立の三菱商事は、食品、自動車、電力、石油・鉱物資源など様々な分野の事業を行っています。

子会社にはローソンや中央化学、関連会社には三菱自動車工業、カンロ、かどや製油などの有名企業が名を連ねています。
海外拠点も100以上、子会社1200以上、連結対象会社も1700を超える大きなグループ企業である三菱商事。
グローバルな視点での仕事を目指したい人や大きな仕事にチャレンジしてみたい人には、三菱商事はとてもオススメな会社です。

有名総合商社②伊藤忠商事株式会社

会社の創業はなんと1858年と非常に歴史の古い伊藤忠商事。
繊維系の会社として財を築いた伊藤忠財閥をルーツとしている会社で、現在も繊維・衣料品関係には非常に強い会社です。

食品にも非常に力を入れている会社で、大手コンビニチェーンのファミリーマートに注力していることでも有名です。
事業部門が8つのカンパニーに分かれており、それぞれの部門で高い知識と技術力を磨いている会社です。

有名総合商社③三井物産株式会社

三井物産株式会社は、千代田区大手町に本社を構える会社で、日本初の総合商社としてとても有名な会社です。
三井グループの中で三井不動産、三井住友銀行と共に「三井の御三家」と呼ばれる大きな会社である三井物産。

金属、エネルギー、不動産、ヘルスケアなどの部門にも強く、近年では都市開発やショッピングセンターの開発などにも非常に力を入れています。

商社とはどんな仕事や職種がある会社なのか

就活をする上で「自分はこういう仕事がしたい!」という具体的な目標を立てる上でもどんな部署があってどんな仕事ができるのかを知っておくことは大切ですね。

会社の種類や規模が違っても様々な商材を扱っている「商社」という会社には本当に様々な職種が存在してます。
では実際に商社に就職した場合、社内ではどのような仕事を任されることになるのでしょうか。
ここで商社の中で配属される部署でのいくつかの仕事についてご紹介していきましょう。

商社の仕事とは①営業

企業と企業、お客様と生産者をつなげる役割を果たすのが営業の仕事です。
取引先の方と話す機会が多いため、商品に対する知識や市場についての情報を常にアップデートしていく必要があります。
お客様に「売りたい」「買いたい」と思ってもらえるための話術と調整力が必要な仕事。
そして何よりも営業は体力勝負です。

自分の力で仕事を取ってくる達成感が感じられること、自分の実績が目に見えてわかることから仕事にやりがいが感じられるのも営業の仕事の魅力と言えます。

商社の仕事とは②営業事務

外回りをしている営業職の仕事をサポートするのが営業事務の仕事です。
資料作成やお客様との電話対応など、パソコン業務が出来ることは当たり前で営業職と同様に商品知識や対応力が求められます。

商社の仕事とは③貿易事務

営業事務と仕事内容は似ていますが、海外のお客様相手に会話をすることも多く、語学力が求められます。
また、税関を通すための手続きを行うなど法律や税金に関する知識も必要になるのが貿易事務の仕事です。

商社の仕事とは④事業企画

新たな事業の立ち上げや開発のための企画を行うのが事業企画部門の仕事です。
どんな分野の仕事をするのか、どんな企業を相手に仕事をするのかを考えるのも事業企画部門のお仕事のうち。

また現在進行中のプロジェクトの見直しや他社の経営の立て直しなどのコンサルティング業務も行います。
広い知識と柔軟な考え方を持つことでいろいろな企画にチャレンジできるのが事業企画部門の魅力でもあります。

商社の仕事とは⑤法務

業務を行う上での法律にかかわる部分を担当するのが法務部門の仕事です。
契約に関することから訴訟問題、知的財産権の問題など様々な権利問題を取り扱う部署にあたるため、法律に関する知識は必須となってきます。

弁護士や司法書士の資格が必要というわけではありませんが、法学部出身の方の方が圧倒的に就職には有利です。
また、各企業と法律の専門的な話をする機会が多いため、コミュニケーションスキルは必須の仕事となってきます。

まとめ

今回のお話はいかがでしたか?

商社への就職はとてもハードルが高いですが、それだけやりがいのある仕事ということがおわかりいただけたでしょうか。
商社に就職するには高いスキルとコミュニケーション能力、そして仕事に真摯に取り組む姿勢と体力も必要。
そして自分の目指す企業に就職をするためには会社の情報や仕事の内容をしっかり理解することと共に、企業側にアピールできる自分のスキルを上げることも大切ですね。

就活中はいろいろ悩むことも多いと思いますが、自分の目標を目指してしっかりとがんばってきましょう!

ビジ部